ニュージーランド〜南島編〜
旅は行けるときに行っておくのが良い。体力・気力は必須条件で有ることに加え、今回のコロナのように「外部条件」をもクリアしなければならない事が分かってしまった。行き先候補はフィンランドかNZで、結局後者にした。遊びから帰ってハヤ一年、記憶と写真の整理をしようと思いツラツラ綴ったピザ屋のオッサンのNZ記。NZが好きな方や興味が有る方はお付き合い下さい。
余裕があれば最低2週間は欲しいが妥協して8泊10日でプランニング。といっても地図とにらめっこしてルーティングを考えるだけの作業で、南と北をそれぞれのレンタカーで走ることになる。ただこれが「かっぱえびせん」やり出すと止まらず、ついつい欲が出てしまう。フライトはある程度「決まって」しまうが地上移動はラフなので自分で作れば良い。フリースタイルな旅はレンタカーが最適という事で、では南島から
①20/03/04(水) KIX/AKL NZ098
本来なら夕方の4階は太平洋路線やオセアニア路線の客で混雑している時間帯である。しかしコロナの影響がモロでそれほど多くはない。そんな中でNZのカウンターだけは多少混んでいた。卒業旅行シーズンでもあるので若い人が多い。こっちはシートアサインも済んでいるのにやけに待たされた。「なんでや?」と見ていると「やっぱりかぁ」。ETA(Electronic Travel Authorityの略)未取得者が多い。
日本人は観光旅行に関する限りPPT(パスポート)さえ有れば海外旅行OKというのは、今では当たり前でメジャーデスティネーションでVISAを取得した経験は稀であろう。多分世界で一番フリーでは?アメリカ(ハワイとグアム以外)、韓国(チェジュ以外)、中国、台湾、ヴェトナム等、VISA取りに領事館に走っていたのは今は昔。故に日本人のPPTは狙われやすいので「注意せなアカンで」と先輩に言われたのを思い出す。ウソかマコトか闇市場では高値で取引されているらしく末端価格1冊50万円とも!
でETA、「遊びに来てもええで」という許可証ですかな。VISAの簡単バージョンみたいなモンでしょうが、なんせAuthorityなんで逆らってもダメ。入国前に自身のPPTデータ等を入力してスマホPCで送信、はい完了。至極簡単ながら未取得はご法度。搭乗させてもらえないし、万が一搭乗出来たとしても入国は出来ない。キャリア(今回はNZ)の責任において送還されるとか。道理で時間かかりますわ。
チェックイン終えてバゲージ預けて、搭乗待つ間はせめてもの吸い溜め。カウンターにいる時に想像より多いなぁと思ったけど機内へ入って実感、ほぼ満席。オプションでシートアサインしといて大シェーカイ!
ロングランフライトはヒマと禁断症状の戦いでもある。タブレットに映画数本ダウンロードしていたものの、結果的にそれを見ることなくオンデマンドの機内映画を堪能。禁断症状はガマンするしかないがヒマだけは回避出来た。シップはB7(ボーイング777)でWi-Fiもある、1万メートル上空からリアルタイムで個人が通信可能って、エライ時代です。NZは機内食も定評なんですがY(エコノミー)ではこんなモンです。
②20/03/05(木) AKL/ZQN→テ・アナウ
快適なフライトで到着!記憶はアテにはならんけどAKLは昔と殆ど変わっていないような、つまり古いまま。これからQ(検疫)I(入国審査)C(税関)と進む。QIC(出国時は逆でCIQ)のQは無視出来る場合も多いのでさらりと。Iもフツーは支障無い。問題はCで「ヘンな物」や「食料」を持っていなければOK。フツーの観光客は「ヘンな物」は持っていないにしても「食料」は落とし穴。固有種の多いNZやオーストラリアは結構厳しいので空港で買った「おやつ類」なんかもちゃんと申告すべし。申告してもアカンものはアカンので胃袋に入れるのがBest!
乗客が多かったからか、スタッフが少ないからか、恐らくその両方かであろう、とにかくイミグレに時間がかかった。ドメ=国内線の乗り継ぎに一抹の不安がよぎるが、MCT(Minimum Connecting Timeの略、最低乗り継ぎ時間の意味)は当然ながらブッキング段階でクリアしている。AKLのドメターミナルは国際線ターミナルを出て右側にある。徒歩で10分は必要なのでしんどい方は連絡バスをどうぞ。私は歩いた早いと思い徒歩移動。いや入国手続きに時間取られたので猛ダッシュ!息切れと禁断症状克服のため余裕も無いくせに途中で一服。そして再びダッシュ!ボーディングは持っているのでバゲージのみ預けるつもりでカウンター(1F)へ行くもスタッフ不在、しゃーないので重いバゲージ持ったまま出発ゲート(2F)へ再ダッシュ!ほとんど「ホームアローン」状態、映画は搭乗出来たけど現実は違いましたぞ!そこで見た光景は一生忘れませんでしょうな、ボーディングブリッジがシップから切り離されてハンガーに収納中、悲惨ですな。搭乗便のブリッジが収納される様を見たのはさすがに初めて。「次の便乗れるから出発してしまえ、遅いヤツらがドンくさいんや」という魂胆かイラチなんか知らんけど、結果はアウト(泣)教訓その壱、「時間無いときは一服したらあきまへん」
「同一キャリアやったら内容わかっとるやろ、ボケ〜!」抗議するもアングロサクソン系は冷たい、後の祭りですわ。同様のPAX(Passengerの略で乗客の意味)は30人くらいはおりましたやろな。若い学生諸君も途方に暮れていましたな。トホホ状態ながらもハプニング対処は決して不得手ではない(得意でもない)数人引き連れチェックインカウンターへ行き「添乗員」しましたよ。彼らの殆どは南島最大の都市CHC、私はZQN。2時間遅れで次便に乗れただけでも諒とすべしか、かくてNZ623便は幻となりにけり。
ZQN(クイーンズタウン)へのランディング風景が非常に好き。山の間を縫うようにして降りるが窓越しに見れば真横に木があるくらい。昔のHKG(啓徳)はビルの間を縫うようにして降りたけどソレとはまた違う。人によっては恐怖もあるだろうが私は怖さよりも景色の美しさが勝る。前回は8月だったので雪景色の美しさと壮大さに目を奪われたが今回は夏季シーズンのため雪は無い。が、それはそれで美しい。降り立ってまず思ったのが空港ターミナルの違い。20数年前経てば違って当たり前であるがAKLはさほど変化していない事を思えば、ここは立派になっていた。掘っ立て小屋に毛が生えた様な小さなターミナルも風情があって良かったが、新しいターミナルは木を基調として周辺ともマッチしてなかなか良い。惜しむらくは空港の写真撮ったハズやのに何故か見当たらん、ウーン残念。
大急ぎでレンタカーの手続きすべきところ、乗継ぎ時に大事な私物を没収されたので売店を駆けずり回った。私物とはライターで、地上に降りた以上は解禁。3ドル(円高気味で1NZD≒70円弱)ボッタクリやけど無いと話にならんのでカード決済。一服吸った後はチャイニーズのレンタカー屋と合流しSUVをピックアップ。やはり「あの2時間が勿体ない」のである。
さぁ、テ・アナウへ ワカティプ湖 定番のヒツジ
レンタカーをチェックアウトしていよいよ本日のファイナルデスティネーション、テ・アナウへ!右手にワカティプ湖の絶景を楽しみながらR6号を南下、Kingstonを過ぎれば湖ともおさらばで、そのまま急ぐ。LowtherのT字路を右折してショートカット、R97号経由してMossburnからR94号に出てテ・アナウまで一直線。日没までには到着したいので「法定速度厳守」しつつ、少々急いだ。因みにNZでは郊外のリミットは100km/hね。
テ・アナウ湖 テ・アナウ湖 愛想と雰囲気はまずまず
なんとか日没までに着いた。安宿にチェックインを済ませ早々に晩メシに。ブラブラ回って見つけた「KEPLER RSTAURANT」でビーフとチキンのBBQをテキトーにオーダー。しかしテキトーはあきませんな、味は不味くはなかったけど量がエゲツない。海外ではよくありますわ。残すとバチが当たると信じているので無理して食う、故に太る。スタッフの愛想は申し分ない、チップもよろしく〜
今回のメインテーマ一つが明日行くダウトフルサウンド。ミルフォードサウンドは2度経験しているので今回は是が非でもダウトフルへと気合バリバリ。テ・アナウからR95号を20分程度南下したところにあるManapouriがダウトフルの起点。そこまではレンタカーで行き、以降は専用ツアーとなる。そのツアーを申し込むためにホテルに戻りフロントで手配依頼をしたところ、あろうことかフロントのおねーちゃんの返事は「Sorry,Full Book」やて、マジで!クッソ〜、これは悔やんでも悔やみきれん。
経験上オプショナルツアーは現場でブッキングするのが良いと思っている。理由は単純、殆ど現場で可能なので。それに天気に左右されたりフライトが遅れたりというリスク回避の意味でも有効と考える。もちろん個人レベルであって団体は別。ハイシーズン中とか、極端に供給が少ない等手配困難なオプションも無いわけではないが特殊な場合を除きフツーは支障ない場合が多い。日本にいる時(つい2日前)にwebで空席確認はしており、ソコソコ空いていたのに、、、楽観主義がアダとなったか?
今年(2020年)2月にミルフォードサウンド付近が大豪雨により陸の孤島化し、多くの人が取り残された。R94号が寸断され復旧の目処は立っていないとの事。当然その情報は知っていた。3月5日現在では観光バスのみ通行可能でマイカーやレンタカーは規制対象で通行不可。今回はダウトフルなのでタカをくくっていた。もしかしたらミルフォードからの客が流れたか?結局ダウトフルを諦め、ミルフォードにブッキング。
③20/03/06(金) テ・アナウ→クイーンズタウン
日本のツアーはクイーンズタウン滞在が多いのでそこから往復12時間かけてミルフォードサウンド日帰りというパターンが多い。実際に以前は私もそうしたが強行でしんどい。今回テ・アナウに宿をとった理由の一つがそれを回避したかったから。テ・アナウからミルフォードまではニュージーランドで一番と謳われるR94号をひたすら北上することになる。途中Te Anau Downs、Eglinton Valley、Mirror Lakesといった絶景を経由しながら片道約2時間、ツアーなら約2.5時間。景勝の順位はともかく感動は間違いない。
レンタカーでは行けないので結局バスツアーに参加。中国系、欧州系、そして我ら日本人2名のグループで出発。一発目はTe Anau Downs、テ・アナウ湖を見下ろせる景勝地で、この日はチョー快晴の上に霧も立ち込めておりドライバーも喜んでいた。二発目はEglinton Valley、氷河の遺物で素人写真では広大さが表現出来ないのが残念。続いてMirror Lakes、文字通り「鏡池」で後方のエグリントン山が綺麗に写ってますな。
Te Anau Downs Te Anau Downs Te Anau Downs
Eglinton Valley Eglinton Valley Mirror Lakes
さらに94号を進めていくとMonkey Creek、Gertrude Valley がありレンタカーで行くならこの辺りをブラブラしたい。そして唯一のトンネルHomer Tunnelをくぐり1855 lookoutを通過すればミルフォードも近い。ただこの先が例の道路寸断による規制で大渋滞、仮設の道路や橋を渡るので徐行が続く。
Monkey CreekHomer Tunnel 1855 lookout
ミルフォード到着!今からフィヨルド内をタスマン海で折り返のクルーズ。前回はイルカが一緒に泳いでくれたけど今回はオットセイの昼寝だけ。
今からクルーズ オットセイ、わかる? 典型的なミルフォードの風景
ミルフォードから戻りホテルに置いていたレンタカーでクイーンズタウンへ。夕方までには余裕で行けそう
NZにはカジノが3ケ所ある(今も変わっていないハズ)。オークランド、クライストチャーチそしてここクイーンズタウン。前回来たときにクイーンズタウンにあったかどうかは覚えていないので、ここのカジノは来ていないのは確か。一番人気はスカイラインゴンドラでボブス・ピークにのぼりワカティプ湖と街を一望し、山頂レストランでディナーが定番中の定番。メニューはバッフェなので特にウマいとかまずいはなかったが景色は抜群!高いメシ代は景色代込と考えれば納得か。その定番コースもカジノも今回はパスして早めのご就〜寝。しかし次回はココには泊らんでしょうな、都会化し過ぎて完全に興ざめした。
ワカティプ湖畔 湖畔の夕暮れ これぞリゾートというロケーション
④20/03/07(土) クイーンズタウン→Mt.Cook(Aoraki)
4日目はひたすらドライブになるが、昨夜はアホほど寝たので頗る快調。朝マックを済ませR6号を東へ30分程度走るとカワラウ川にかかる橋がある。バンジージャンプ発祥の地として有名なKawarau渓谷である。先を急ぐがここは初めてやし、おさえておきたい所なのでチョイ寄り道。
走りまっせ~ 遊び心がええね 他人の恐怖は蜜の味 趣のある橋 橋の上はこんな感じ ガンバレ~
Kawarau後のルートは悩んだ、Wanakaにも立ち寄りたかったからである。ワナカ湖も行った事ないので訪れたいと思いながら我慢した。よってR6号を東進しCromwellよりR8号に入り北上、Tarrasを過ぎてしばらく行くと峠越えとなる。Lindis Passである。前に訪れた8月は猛吹雪だったが、さすがに今は景色が違う。Omaramaを通過し、やっとTwizel。スーパーで食料を調達し先を急いだ。
Twizelまで来ればMT.Cookまではあと一歩。プカキ湖手前のT字路を左折すればR80号マウントクックロードとなる。そのままプカキ湖に沿うようにして北上すれば景色が勝手に連れて行ってくれる。目の前には雄大なサザンアルプスが迫り、ワクワクが抑えきれない。「Hooker Valley trackを歩く」もメインテーマの一つである。ワナカに行きたい衝動を抑えたのもコレを優先させたが故。山の天気は急変するし、今現在の天気がソコソコ良いので「行けるときに行っておかないと」と思った次第。
サザンアルプスとはNZ南島のここだけを指す。南米大陸、アフリカ大陸にも高い山はあるのに「サザンアルプス」とは言わない。よって世界にここだけ。最高峰はアオラキ山ことマウントクックで3724mなので富士山より低い。因みに富士山は仕事で10回登頂してますよ(ご来光率9割なんです!)
マウントクックと言えばThe Hermitage Hotel。ハーミテージと言えばマウントクック。あまりに有名で泊まってみたいが満室で確保出来んかった。前回も立ち寄って「お茶」しただけ。しゃーないのでMt Cook Lodgeを確保。もちろんここも悪くない。Aoraki Mount Cook Village(確かに「村」)には10軒近くのホテルがあるが慢性的にタイトで、オンシーズンはバカ高い。需給の原則は洋の東西問わずです。
早々チェックインを済ませWhite Horse Hill へ、ホテルからは10分程度。そこで駐車(無料)して後は徒歩のみ。Hooker Valley trackを歩きアオラキ山(マウントクック)を拝みに行く訳であるが、普段から登山やトレッキングを趣味にしていないズボラ者にとっても手軽に行けるのが有り難い。急げば往復3時間、ボチボチ行って4時間くらいか。急ぐ必要はない、全てを目に焼き付ける意味でもボチボチ行きたい。
第一、第二、第三と吊り橋がある。第一吊り橋手前の展望台からはLake Müller が広がる。感動の一発目。続いて第二吊り橋、ここを通過すれば大パノラマが広がってくる。そして第三吊り橋を渡り、長〜い遊歩道を感動しながらひたすら歩く。最終地点はフッカー湖でその先に アオラキ山がそびえ立つ。きれいに頂上まで見えたのでラッキーでした。途中のミュラー湖や終点のフッカー湖は氷河の「水たまり」なので濁っているが、これかられぞれの川を流れてタスマン川に合流しプカキ湖へ、さらにその先へ。循環ですな
Lindis Pass西方面 Lindis Pass東方面 Twizelを過ぎると テンション上昇中 いよいよAorakiへ プカキ湖とサザンアルプス Mt Cook Lodge Mt Cook Lodge Mt Cook Lodge Hooker Valley track駐車場 The Hermitage Hotel Lake Müller とセフトン山 フッカー川と第一吊り橋 第二吊り橋 第三吊り橋 長〜い遊歩道 大パノラマ 最終地点Hooker Valley てっぺんもクッキリ ホテルのレストラン 今からディナー
フッカーバレーを折り返してホテルに戻る夕方には案の定曇ってきた。星空は期待出来そうにないなぁ。マウントクックに滞在するもう一つの大きな期待が夜空。天の川銀河、マゼラン星雲を肉眼で見たい。明日行くテカポが有名であるが宿泊はしないので今日がラストチャンスになるが、結果はアカンかった〜!
こんなん見たかったのよ こんなん見たかったのよ2
⑤20/03/08(日) Mt.Cook(Aoraki)→クライストチャーチ
ここまで来たからやはりTasman Glacier も行かねば勿体ない。フッカーバレーと違って間際まで車で行けるので非常にラク。登り口の案内板にあるようにブルーレイクまで10分、タスマン氷河展望台まで15分。
朝の散歩中に野ウサギ 登り口の案内板と忘れ物 中腹よりタスマン川を振り返る 左奥はクック山 タスマン氷河 デカい
氷河を後にして向かったのはマウントクックエアポート、3レターはGTN(Glentanner)。ヘリコプター遊覧や氷河上陸のオプショナルツアーの拠点。ボンビーな私には縁が無いな。
自撮りなんで文字が反転 空港ターミナル ヘリコプター遊覧
昨日とは逆ルートでR80号を南下、R8号に合流して東進すればテカポはその沿いにある。テカポと言えばテカポ湖、その湖畔に立つチョー有名でパンフ等には必ず載っている「善き羊飼いの教会」。最近は中に入れない事も多いようだがこの日は入れた。因みに今まで入れなかった事はない。湖畔でフィッシュ&チップスのランチを済ませ、FairlieからRangitataまでR79号をショートカットしてとうとうR1号へ。クライストチャーチまではあと100kmくらいかな、約1時間で着きそう。
善き羊飼いの教会 善き羊飼いの教会 善き羊飼いの教会 今日は入れた ハチ公ではない テカポからクック
1号線に入りチャーチに近づくにつれさすがに車は多い。信号で止まる事もしばしば。市内に入る前に空港付近にあるレンタカー屋の場所確認をしておく。レンタカーがOW(片道)で「乗り捨て」利用なので返却先をチェックする必要があった。空港近くのマクドまで行き、タダでWi-Fiを失敬してスマホで住所と地図をチェックして、返却場所を目視。うーん、我ながらパーペキな予習。
チェックインにも早かったので土地勘を得ようとあてもなく街をぐるぐる回った。しかしコレがケチの付け初め。大まかな地図は持っていたが「市内の詳細地図」が無く、ウロウロしている間に情けないが「現在地」が分からんようになった。土地勘を得るどころか逆やがな!
市内中心部にハグレイ公園があり、そこを基準に考えていたのにどうも様子が違う。郊外を走るときは分岐点を、市中はメインストリートを覚えておけば大抵はOKで自信もあったけど過信ですな。思い込みの怖さと言うか、記憶の曖昧さがアダに。1時間くらい彷徨ってとうとう降参。GSを見つけて「市内地図」を買いに走った。ケチの二つ目がコレ、支払いのマスターカードが全くレジに反応してくれへん!店員のインド系の兄ちゃんが親切にしてくれるのは有難いけど何度やってもはじかれる。現金は日本円しか持ってないし弱った。ふと思い出したのが「デビッドカード」で、確かVISAやった。車に戻りそのカードを持って再びレジに。今度はOK、地図をGetしたのでオニカナでっせ!しかし数ドルの地図を買うのにおもろい経験したな。教訓その弐、「クレカはメジャーを2枚持ちましょう」
Hagley Park北側にHarper Ave が東西に走っており変則交差点から東はBaeley Aveとなる。その変則交差点で信号待ちしていると、これまた「インド系」のカップルが車越しにイチャモン付けてきた。ケンカ売られたか?しかしよくよく聞くと「パンクしとるで~(もち英語で)」やって!コレがケチの三つ目、路肩に停車して見てみると、アッチャ〜見事に左後輪がペシャーですわ!「ホテルまでは数ブロックやのになぁ、レンタカーやし、まぁええわ」と強引にGoしたけど、通りゆく人に変な目で見られて恥ずかしかったなぁ。
とにかくそのパンク、どうにかしないとにっちもさっちも動きがとれん。明後日には返却せなアカンわけやし。スペアに取換えようとトランク開けてビックリ、タイヤは有るけど工具が無い!お手上げですわ。しゃーないので部屋に戻って日本人のいる修理工場(car repair)をネット検索。でも今日は日曜日、繋がらないかもと思ったが繋がった。「捨てる神あらば拾う神あり」しかし1軒目のところは予約で詰まっており不可との事「一難去ってまた一難」かと思いきやご親切にも別の同業者を紹介頂いた。結果としてそちらの方がホテルからは近いし、明日の朝一で修理のアポとれた~!日本人バンザイ!
安心したので腹が減ったが晩メシにはまだ早いので溜まりまくっている洗濯モノを処理すべく、ホテル内のコインランドリーへ。当然コインが必要です、しかしお札はおろかコインは持ち合わせてない。フロントで両替しようにもライセンスが無いのか邪魔くさいのかしてくれない。「カードで10ドル決済するから8ドル分のコインちょうだい」ってネゴしたけどアカンかった。意外と経理チャントしとるなぁと、しょーもない事に感心した。Time is moneyで洗濯中に街をブラブラしたいのにコインごときに泣かされとる。するとフロントのおねーちゃんが「here」と指をさす先にATM、はよ言え〜!カードで現地通貨を引き出せる便利なマシンで手数料も銀行より安い、20ドルを引き出して事なきを得た。ホンマいろいろあった1日でした。
⑥20/03/09(月) クライストチャーチ
パンクしたままで周囲の辱めを感じながら朝一番に修理工場(car repair)へ、ヒヤヒヤもんですな。レンタカー屋には悪いけど自分の車ではしませんわな。McGirr Motorsさん、大変お世話になりました!
クライストチャーチ、日本でも香川県「善通寺市」の様に寺の名前が市名になっているからそんな感じか?下の写真はChristChurch Cathedralで、この街のシンボル、ランドマーク、精神的拠り所でしょう。チャーチに来れば必ず訪れるといっても過言ではないところ。でも2011年2月22日のカンタベリー大震災で壊滅状態となった。日本人も多数が犠牲に、殆どは若い留学生ではなかったか。そのたった20日後にあの3.11東日本大震災。距離があるので関連している訳ではなかろうに余りに日が近い。どちらも今年で10年。合掌
McGirr Motorsで修理 2011/2/22合掌 2011/2/22合掌
今日はチャーチ郊外をドライブするが行きたいところは二つある。一つはLytteltonという小さな港町、もう一つは「Sign of the Takahe」とう言う名のレストラン。どちらも再訪である。
中心部から南東に20分程度走らせればサムナービーチに出る。その向こうは南太平洋が広がる。時計回りにドライブし、山越えしてリトルトンに行くが、途中で羊の群れに遭遇した。NZやから当然なんやけど、羊は平地で群れているイメージしかなく、こんな山の上にまでいるとは驚き。お前やヤギか?
リトルトン或いはリットルトン、小さな港町で特にそこで何をする訳ではない。懐かしいから行く、古い友人に会いに行く、そんな気分。そうそう、公衆トイレにも行った。リトルトンを出てからしばらくは海沿いをドライブ、このあたりは入り江で「何とかBay」だらけ。そのまま「Sign of the Takahe」でランチと思っていたが途中で「Sign of the Kiwi」の看板を見て即立ち寄った。ここは全く知らんかったので何やら「儲けた」ような気分。店のオッサンに「ピザとパイどないや?」って言われたけど「ピザ」だけは要らん。パイとラテにした。KiwiとTakaheどっちもNZを代表する鳥でKiwiは日本でもご高名、のハズ。Takaheは確かNZの国鳥ではなかったか?景色と居心地が良かったので長居してしまった。
さて「Sign of the Takahe」前回は団体のディナーで訪れた。昼に見るのは初めてでいかにも英国って感じ。チューダー様式って言うんでしたっけ?とにかくカッコよろしい。ただパイとラテのお陰で腹は減っていなかったのでお金も使わずを写真のみ。次回はランチかディナー食う。
市内に戻りハグレイ公園とボタニックガーデンをブラブラしたけど、やはり興味が薄い。バンクス半島のAkaroaに行っておけば良かったと後悔した。文字通り「木を見て森を見てなかった」次は行く。
チャーチ市内一望 ドライブ中に近寄ってきた リトルトンで一休み Sign of the Kiwi Sign of the Kiwi Sign of the Takahe Sign of the Takahe Sign of the Takahe 内部もご立派 不謹慎か? エイボン川のゴンドラ チャーチのトラム
旅先での食事は楽しみの大きな要素であるが、私は海外のメシは3日目で飽きてくる。そろそろギブアップぎみで「汁モン」が欲しくなってきた。ヌードルではなくラーメンが食いたいので日本人がやっている店を捜すことに。ハグレイ公園の西側にRiccarton という地区があるが、そこで「SASUKE」というラーメン屋があった。オーナー夫妻は北海道出身とのこと、ならば味噌ラーメンですな。恋しくなったらぜひどうぞ!
南島最後の夜でもあるので土産でも買おうかと思いリッカートン通りをブラブラ歩いた。通りにはいろんな店があるので面白いが欲しいモノが無く、着替えのTシャツを買っただけ。つくづく安上がりな男。
これで南島はおしまい。明日はレンタカー返して北島へ空路移動。続きは後日UP、また読んでね〜